県内有数のリンゴとナシの産地の山口・阿東で8月25日、「国境の味覚合戦!りんご★梨の陣」が始まった。
「徳佐りんご組合」と「長門峡梨組合」、地元飲食店が一体となって取り組む観光キャンペーン。これから迎える秋の行楽シーズンとリンゴ・ナシの旬に合わせて観光客を呼び込むことを目的に実施する。
あとうスロー・ツーリズム推進協議会の椎木耕司会長は、「阿東は自然豊かでおいしい食が楽しめるが、観光人口は減少傾向でまだまだ魅力を知らない人も多い。1日かけて食と遊びを体験できることを知ってほしい」と話す。
期間中、道の駅などで配布する「手形」を持参した利用客に、組合に加盟するリンゴ・梨園への入園料を割り引く。カフェや食事処(どころ)、うどん店などはリンゴや梨を使った期間限定メニューを用意するほか、「道の駅 願成就温泉」では日にちを限定して「りんご風呂」を提供する。
参加店は、「お食事処 長門峡」(生雲東分)、「cafe Nobu」「味噌屋 花米」(以上、徳佐下)、「レストランゆ楽園」(徳佐上)、「もみじ茶屋」(篠目)、「手打ちうどん専門店 加登多」(徳佐中)など10店舗。スイーツやジュースなどのほか、「りんごカレー」など趣向を凝らした料理を提供する。
「長門峡梨組合」の梨狩りは同日開始。「徳佐りんご組合」のリンゴ狩りは8月15日から開始した。今年は気候が影響し、例年よりも旬が1週間~10日ほど早くなっているという。
椎木会長は「キャンペーン名の『合戦』は、かつてはこの地域が国境だったことから。これからの季節は、長門峡の紅葉やマツタケの販売など観光客が最も多い時期。地域内を回遊して旬の味覚を味わってもらえたら」と呼び掛ける。
問い合わせ先はあとう観光協会(TEL 083-956-2526)。同キャンペーンは11月30日まで。