山口市阿東・篠目の雑炊専門店内に11月2日、キャンドル専門店「ろうそく 残(ザン)」がオープンした。
阿東出身の米澤直道さん(24)が、祖母が営む雑炊専門店「純味」の店内を間借りして週に3日間、夕方から営業する。
半年前に独学でろうそく作りを始めた米澤さん。「これまで慌ただしい毎日を過ごしてきた中で、ゆっくりできることは何か考えてきた。幼い頃からろうそくが身近だったことを思い出し、空間を演出することで落ち着ける時間を生み出せると思い、ろうそく作りを始めた」と話す。
作品は、細やかなグラデーションを重ねたデザインや、キャンドルを掘って岩のようなデザインに仕上げたものなど、落ち着いた和の色合いが特徴。価格は800円、2,000円。
店内の半分は照明を消し、カウンターに置いたろうそくに火をともす。ろうそくはあえて10本ほどしか展示販売しない。「お客さまとの出会いは一度きりかもしれないと思うと、後悔することがないように接したい」と、来店客と会話をしながら米澤さんが接客し、コーヒーや抹茶も用意する。
「古めかしい雰囲気やさびや朽ちたようなあしらいが好き。ろうそくの明かりが、いつもの日常の中での癒やしや刺激になれば」とも。
火曜・金曜・土曜営業。営業時間は17時~21時。