6月9日に長門・向津具(むかつく)半島で開催される「JAL 向津具ダブルマラソン」へ向け、出場するランナーの練習も大詰めを迎えている。
3年目となる同大会。長門の地域活性化や観光誘致、交流人口の増加などを目的に、「元乃隅神社」や「千畳敷」「東後畑棚田」などの観光名所を巡りながら駆け抜ける。競技は、ダブルマラソン(84.39キロ)、シングルフルマラソン(42.195キロ)、棚田ウオーク(約30キロ)の3部門。スタート・ゴールは油谷総合運動公園。
今年も出場枠を増やし、前回より180人多い約1530人がエントリー。約670人が県外からで、福岡県や広島県などのほか、関東圏や鹿児島県、北海道からの参加もある。
宇部市からは約100人のランナーが参加する。市内に勤務する稲井勉さんは「昨年に続き2回目の参加。これまでフルマラソンには50回以上挑戦しているが、この大会は地元の人との交流が温かいのが印象的。エイドで元気を補給しながら歩いてでも完走したい」と意気込む。
今回初参加する日本航空(JAL)山口支店の小林信也支店長は「半年前から週末に平均15キロを走り込み、実際のコースも試走した。いよいよ練習も大詰め」と話す。
コース中には、3キロほどの間に300メートルの高低差があるポイントもあり、「本当に過酷なレースになりそうなので覚悟したい」と気合を入れる。
同大会をスポンサードし運営にも携わる同社。「長門市を中心に毎年協力いただく方が増え、地元の小学生から高校生、大学も一緒になって盛り上がる。3年目になって県外への周知も広まってきているように感じる。継続して地元との連携を行い、地方創生に力を入れていきたい」と小林支店長。