菓子メーカー「カルビー」(本社=東京都千代田区)が9月23日、「ポテトチップス 宇部ラーメン味」の販売を始めた。
カルビーは2017(平成29)年から、47都府県の「地元ならではの味」を開発する「●JPN(ラブジャパン)プロジェクト」(●はハートマーク)に取り組み、これまでに山口県の味として「山賊焼味」と「チキンチキンごぼう味」を販売。今回はインターネットで公募した「味案」の中から、ポテトチップスと相性がよく、「新たなご当地グルメ」である「宇部ラーメン味」を採用した。
9月2日に概要が発表されると、市民らはたちまちSNSで情報を拡散して「ソウルフード」が再現されることを喜び、「どのくらい本物に近い匂いや味になるだろうか」「袋を開けた瞬間が楽しみ」と話題を呼んだ。
カルビーはこれまで「和歌山ラーメン味」や「熊本ラーメン味」などを開発し、「ベースとなるラーメン味は何度も作ってきた」が、「くさうま」と言われる宇部ラーメンの特徴を再現するため、山口県庁で県庁職員や宇部市民とのワークショップや試食会を開き、改良と試食を20回重ねたという。カルビーマーケティング本部の森田麻友さんは「商品として一番おいしい濃厚さに調整し、匂いは強めでクセになる味ができた」と自信をのぞかせる。
中四国9県のスーパーやコンビニ、カルビーのアンテナショップ、Amazon(オンラインストア)で販売する。森田さんは「プロジェクトを通じて地域を元気に、日本を元気にしたい。広いエリアで販売することで、宇部ラーメンを食べたことがない人が手に取り、『本物を食べてみたい』と感じてもらうことも狙い。もちろん地元の人にも食べていただきたい」と話す。
数量限定生産。売り切れ次第終了。