長門市と県外の高校生による「地域住民視点から考える観光コンテンツづくり」が11月23日・24日、宿泊施設「パタ屋」(長門市油谷)で行われた。
角川ドワンゴ学園が運営するネットの通信制高校「N高等学校」(沖縄県うるま市)が実施する職業体験プログラムの一環。全国各地の地方自治体と連携して宿泊しながら職業体験を行っており、今回は長門市と連携して実施。愛知や栃木、愛媛などに在住するN高生10人と長門市内の高校生6人が参加した。
考える力やコミュニケーション力、プレゼン力、チームでプロジェクトを進める力などを養うことを目指し、初日は「良い観光とは」を考えるワークショップを実施。「地元の視点がなぜ大事か?」「観光にはどんな人が関わっているか?」などを議論しながら交流を深めた。
2日目はIターンした移住者の話を聞いたり、道の駅「センザキッチン」を訪れたりするなど、さまざまな視点で長門を観察。2日間の体験を通して考案した観光コンテンツとして、「イノシシ捕獲体験」や「体験内容を選べるホームステイ」「Let's自給自足」などを発表した。
参加した大津緑洋高校1年の山田菜奈江さんは「普段は長門に観光客が来ているな、程度にしか思っていなかったが、視点によって観光の内容は変わるということを学んだ」と話した。
N高校2年の中嶌俊輔さんは「進路の参考にしたいと思い、イベントに参加した。外から見て、栄える可能性の見えている地域の観光を想定できて楽しい」と話した。
N高校のスタッフは「長門での開催は毎年、参加者の満足度が高い。地元高校生との交流を取り入れたプログラムは始まったばかり。今後も継続していきたい」と話す。