山口県が推進するプロジェクト「サイクル県やまぐち」を盛り上げようと、日本航空(JAL)の社員らでつくる「JAL自転車クラブ」のメンバーが12月7日・8日、県内西部をサイクリングした。
JALは現在、山口県とコラボして「JAL・サイクル県やまぐちキャンペーン2019」を展開している。同クラブは、自転車好きが集まる約60人の社内クラブで、今回は6人のメンバーが来山。美祢市在住のプロサイクリスト・日隈優輔さんのアテンドのもと、下関市や美祢市、長門市などを巡った。
7日午前に山口宇部空港に集合したメンバーは、同空港に設置されたサイクルピットで自転車を組み立て、下関市に向けて出発。午後に美祢市内に入り、夜はゲストハウスに宿泊した。二日目は、秋吉台カルストロードを走り、仙崎や元乃隅神社(長門市)を巡り、空港まで戻った。
山口には初めて来たという大阪・伊丹空港に勤務する整備士・味澤正浩さんは「テレビでしか見たことがない観光地に行けてすごく楽しかった。海の幸も美味しかったし、日本酒も堪能できて、さすが山口だなと。道路もすごくよくて、走りやすかった。特に秋吉台はもう一度走りたい」と充実した表情を見せた。
アテンドした日隈さんは「今回のコースでの一番の魅力は、やはり秋吉台。あの景色の中で走ることも楽しいし、写真映えもする。今回は自転車に乗り慣れている人たちばかりだったのでアテンドしやすかった」と笑顔を見せ、「山口県内の道路は信号が少なくて、車も少ない。平坦もあるので自転車に乗っていて気持ちがいい道路が多く、どこを走っても楽しいと思う。食事をする場所は限られていて距離も離れていることが多いので、事前に調べて決めておいた方がいい」とアドバイスした。
同キャンペーンでは、東京(羽田)から山口宇部の便に搭乗し、受託手荷物で自転車を預けた人を対象に「オリジナルシューズケース」を進呈するほか、自転車を預ける際の超過手荷物料金を免除する。2020年2月28日まで。