来場者に食事を無料で提供する取り組み「みんにゃ食堂」で4月22日、弁当配布が行われた。
会場の「西法寺」(宇部市島2)や子育て支援施設「かねこキッズクラブ」(常盤町2)などが運営母体となって2017(平成29)年7月から実施し、毎回200~300人が来場して食事をしていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して3月から弁当形式で提供する。
当日は250個の弁当が用意され、193個が持ち帰られた。前回の4月8日は、約40人が会場で弁当を楽しんだが、今回は多くの来場者が持ち帰りを選択した。自宅に持ち帰って食事することが大変な来場者のために会場を開放しているが、マスクの着用やテーブル間の距離を広く取るなどし「三密」を避けるほか、換気や消毒を行うなど感染防止対策を行っている。
かねこキッズクラブを運営する金子小児科の金子淳子院長は「このように困難な状況は今まで体験したことがないもの。だんらんの場であったみんにゃ食堂のお弁当を持って帰ることで、自宅でもその雰囲気を楽しんでもらいたい。ここにお弁当を取りに来ることが気分転換になり、身近なところで気持ちが明るくなれば」と話す。
「今こそ子どもたちに目を向けなければいけない時。大人ももちろん大変だが、我慢を強いられ困っている子どもたちに寄り添わなければ。市内での感染状況も鑑みながらできる限り続けたい」とも。
みんにゃ食堂の開催日時は、毎月第2・4水曜、17時~19時。
市内の多くの子育て関連施設が臨時休所になったことを受け、保育所や幼稚園、学童を休んでいる子どもとその家族を対象に予約制で弁当の配布も行う。数に限りはあるが、できるだけ要望に応えながら用意する。
配布日時は4月23日、24日、27日、28日、30日。11時30分から配布開始。受付時間は前日12時~21時、または当日8時~9時。予約はみんにゃ食堂担当者(TEL 080-6303-4014)まで。