萩の老舗染物店「岩川旗店」(萩市古萩町、TEL 0838-22-0273)の「手作りマスク」が話題を呼んでいる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で使い捨てマスクが品薄になっていることを受け、3月上旬から同店オリジナルの手拭いを使ったプリーツマスクの販売を開始。綿100%で肌に優しく、ワイヤ入りで鼻にフィットする作りで1枚500円。色や柄、サイズを幅広くそろえる。
当初は従業員が自分用に作ったことが商品化のきっかけ。口コミで話題となり、販売開始から1カ月で約3000枚を売り上げた。3人の職人が1枚ずつ手作りするため、現在は注文から届くまで10日~14日待ちの状況で、1人につき10枚までの購入制限を設ける。
同店は大漁旗や幟(のぼり)、のれんなどを100年以上にわたり製造してきた老舗。現在は色鮮やかな大漁旗の生地を使ったバッグやポーチなどオリジナルグッズを販売する。
岩川宗和社長は「感染症拡大を受け、通常商品の売り上げにも大きな影響が出ている上、予想以上の反響に生産が追い付かない状況だが、マスク不足でお困りの方のために少しでも役立てばうれしい。洗って繰り返し使えるマスクで安心感をお届けできれば」と話す。
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