宇部の地域産業活性化中核施設「うべ産業共創イノベーションセンター 志(愛称=うべスタートアップ)」(宇部市中央町3、TEL 0836-39-5010)が6月21日、移転オープンした。
2018(平成30)年7月に、社会的課題の解決や起業・創業の支援、新ビジネスの創出を図る拠点施設として開設。2年間で500件以上の起業相談を受け、26件の起業を支援した。
移転場所は、まちづくりの中心となる「多世代交流スペース」の前。併設の「多様な働き方確保支援センター(愛称=ジョブスタ)」「宇部SDGs推進センター」も併せて移転した。
新施設の面積は約53坪で、移転前の約3倍に拡充。セミナー・コワーキングスペースや多目的スペース、ミーティングスペースを備える。施設の利用は、会員として登録すれば無料。
起業支援や各種セミナーの開催など従来の機能に加え、都市部で開催されるイベント・セミナーへのオンライン参加や今秋には施設内に5G環境を整備し、企業の開発支援や新ビジネスの創出など新たな機能も備える。
同施設プロジェクトマネジャーの河内一泰さんは「新型コロナの影響で世の中や経済などが大変な状況ではあるが、志を持った若い方や市内のビジネスパーソンが集まり、新しい技術やアイデアを活用した課題解決につながるビジネスが生まれる場にしていければ」と話す。
施設のセンター長に就任した三戸敏彰さんは「社会的課題の解決や今後の『ウィズコロナ社会』に向けての新たなイノベーション創出のためにも、起業創業だけではなく、経営課題の解決の支援もしていくという従来のスタンスは変えずに、志を持つ人同士の交流の場にしていければ」と話す。
開館時間は、平日=11時~19時、土曜・日曜・祝日=10時~18時。木曜定休。