新型コロナの影響で市内の花火大会や夏祭りが中止になったことを受け、宇部の焼き鳥居酒屋「花火」(厚南北5、TEL 0836-38-8212)が現在、店内で夏祭りを演出している。
店主の藤本恭兵さんは「全国的にもそうだが、せっかくの夏を楽しめる機会がなくなったことが残念だと思っていた。当店だからこそできることをと思い立ち、7月1日からお祭り屋台コースの提供を始めた」と話す。
普段は単品で提供している「屋台メニュー」をコースにしたもので、内容は、タコ焼き、フランクフルト、イカ焼き、焼きトウモロコシ、ポテトフライ、枝豆、焼きそば、鶏モモの焼き鳥、カキ氷の9品。
夏祭りの定番と言えるメニューをセットにして「祭り気分を楽しんでもらおう」と企画。ファミリー層の利用を視野に入れてテークアウトにも対応する。料金は、1人前2,500円。
コロナ禍の4月上旬にオープンした同店。「祭り」をテーマにした店内は、花火の写真や祭りのイラストなどを施している。藤本さんは「元々オープン日を決めていたことから、赤字を覚悟してテークアウトに注力し店を開け続けたが、今では口コミで周辺地域の方を中心にご来店いただいており客足は順調」と話す。
「当初はこのコースをする予定ではなかったので、コロナがなければ思いつかなかったかもしれない。夏の楽しみを諦めずに、雰囲気も料理も祭り気分で盛り上がってもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は17時~24時。月曜、第2・第4日曜定休。「お祭り屋台コース」の提供は9月末まで。