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宇部で「アートコミュニケーター育成講座」 アートでまちづくり、コミュニティー形成目指す

「これまでアートに携わってこなかった人でも気軽に参加してほしい」とうーばー・プロジェクト事務局マネージャーの澤田千家子さん

「これまでアートに携わってこなかった人でも気軽に参加してほしい」とうーばー・プロジェクト事務局マネージャーの澤田千家子さん

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 宇部の新しいアートコミュニティーを創造する取り組み「うーばー・プロジェクト」が、アートコミュニケーター「うーばー第1期生」の募集を開始している。主催は宇部市。

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 宇部市が2021年に市制施行100周年、UBEビエンナーレ60周年を迎えることから、アートによるまちづくりの新たなステージとしてスタートした同プロジェクト。美術館を拠点にアートを介してコミュニティーを育むことを目的とした取り組みで、2012(平成24)年に「東京都美術館」(台東区上野公園)でスタートした「とびらプロジェクト」を皮切りに、「札幌文化芸術交流センター SCARTS」(札幌市)や「岐阜県美術館」(岐阜市)など各地で行われており、宇部では初開催となる。

 美術館を持たない宇部市は市全体を美術館とし、さまざまな思いを自ら発案・活動できる能動的なプレーヤーとしてのアートコミュニケーター(愛称:うーばー)を育成、ワークショップやアート教育といったコミュニケーターの場を創造する活動を行う。

 8月23日には「うーばー・プロジェクト」シンポジウムを開き、活動の導入としてアートやアートコミュニケーターの理解を深めるための講座や活動事例紹介を行う。講師は「東京都美術館」学芸員の稲庭彩和子さん、「山口情報芸術センター(YCAM)」(山口市中園町)学芸普及課長の会田大也さん、UBEビエンナーレアートディレクターの日沼禎子さん。参加無料、要申し込み。

 9月19日にスタートする「アートコミュニケーター講座」では、4回の基礎講座を通じて多様性や許容力、そうぞう(創造、想像)力といったコミュニケーターとしての基礎を学んだ後、実践活動を行っていく。基礎講座のメイン講師は、東京藝術大学美術学部特任准教授の伊藤達矢さんと稲庭さん。参加者の居住エリアに制限はなく、高校生以上でメールでのやり取りが可能であり、原則全ての講座に参加可能であれば誰でも応募できる。参加無料、要申し込み。

 うーばー・プロジェクト事務局マネジャーの澤田千家子さんは「過去にはこうした講座を受けても実際の活動の場がないという声も出ていた。アートに関する技術や知識がなくても、これまでの経験からさまざまな持ち味を持った人たちがチームになって活動していくことで多様性が生まれる。『みんなで何かしたい、作ってみたい』くらいの軽い気持ちで参加してほしい」と話す。

 「10代~70代、80代といった幅広い層が、それぞれをカバーし合いながら一緒に活動する機会はなかなかないもの。新型コロナのこともあるが、オンラインでの活動など柔軟に対応しつつ楽しんでやれれば」とも。

 シンポジウム参加申し込みは8月18日まで、定員60人。「アートコミュニケーター基礎講座」参加申し込みは8月28日まで、定員30人。

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