カフェ「igual coffee(イグアルコーヒー)」が8月28日、「永山本家酒造場」(宇部市車地、TEL 0836-62-0088)内にオープンした。
今春まで宇部市内で店舗営業をしていたコーヒー専門店「イグアルコーヒー」の宮本奈穂美さんが、半年ぶりにカフェ営業を再開し、築92年の酒蔵の2階で毎週金曜・土曜・日曜の3日間営業する。
杜氏でもある永山貴博社長は「カフェをすることはかねてからの構想だった。3年前には国の登録有形文化財に指定されたこともあり、趣のあるこの場所を活用していきたいと考えてきた」と話す。2018(平成30)年春にブランディング戦略の一環として刷新し、イベントスペースなどで提供していた場所をカフェにした。
キッチンカウンターを導入した約40坪の空間には、カウンター8席、テーブル席14席を設ける。利用客同士の距離が近くならないよう、ソーシャルディスタンスなどに配慮しながら営業する。
提供するのは、自家焙煎(ばいせん)するスペシャルティコーヒーで、一杯ずつハンドドリップする。「ドリップコーヒー」や「カプチーノ」(以上500円)、「チャイコーヒー」や「エスプレッソシェイク」(以上550円)など17種類。「テリーヌショコラ」(450円)や「ドライブルーツ盛り合わせ」(600円)なども用意。
日本酒サーバーも設けてセルフ形式で提供。地酒「貴」の定番酒や大吟醸など6種類を200円で提供する。日本酒は購入することもできる。
宮本さんは「イベント出店もなくなってしまった中で永山社長から声掛けをいただき、すてきな空間での取り組みにぜひ協力できればと決めた。以前の店舗のお客さまもお越しくださりうれしい」と笑顔を見せる。
永山社長は「初めてこの場所に来られる方も多いと思うが、たくさんの方にお越しいただくことで当社を知ってもらいブランドイメージの向上にもつなげていきたい」と話す。「初日から好評で、良いスタートを切ることができた。窓からの田園風景やゆったり流れる時間を体験してもらいたい」とも。
営業時間は11時~16時30分(ラストオーダー)。