宇部出身の店主がUターンして開いた洋風和食堂「1Z3(いずみ)」(宇部市中央町2、TEL 0836-39-6222)が9月4日、銀天街にオープンした。
「宇部に帰ってくる時にもう一度自分が店を持つことは考えてなかった。むしろ40年以上携わってきた飲食業から離れようとも考えていた」と話す店主の泉卓也さん(61)は、宇部高卒業と同時に徳島に移り、結婚を機に福岡に移った。
九州の人気チェーン飲食店に10年以上勤め、37歳の時に串カツ居酒屋「筑紫二郎」を立ち上げた。直近まで自身で立ち上げた「めんどり屋」(福岡県朝倉市)を運営していたが、奥さんに全て引き継ぎ、宇部に残した高齢の母親が心配なこともあり単身でUターンした。
泉さんは「銀天街を実際に見て、たくさんのお店のシャッターが閉まっていて本当に悲しかった。何個かある明かりを一つでも多く増やしたいし、その明かりの一部になればと、自分で店を出すことを決意した」と話す。
銀天街の近くで居酒屋を経営する同級生の紹介で、元イタリアンレストランだった店舗を改装。洋風な木の壁などはそのままに、壁を自分で塗り替えて、洋風和食堂という言葉がぴったりな「落ち着く雰囲気」の店内に仕上げた。店舗面積は約19坪で、カウンター4席、テーブル席10席を設ける。
ランチメニューは、チキン南蛮定食(750円)やチャンポンセット 唐揚げ・ライス付き(800円)など定食が中心。夜はメニューが少し変わり、刺し身などのほか、自家製のくるみみそを使ったナスみそ炒め(600円)や牛スジみそ煮(500円)、辛さを抑えたエビチリソース(900円)など種類豊富に提供する。
今後については「現在は2階を改装しており、10月末くらいには2階も開けたいと考えている。結婚式の2次会や同窓会などに使っていただくこともできる」と話す。「ボリュームがあってリーズナブルなので、会社帰りの方や学生さん、ご家族、たくさんの人に来ていただきたい。皆さんから親しまれる店になって、健康第一に一生現役でやっていきたい」とも。
営業時間はランチ=11時~15時、夜=17時~21時。日曜、第3月曜定休。