山口県は12月29日、県内の「初詣スポット」の混雑状況をホームページで確認できるようにした。
初詣の「分散参拝」を呼び掛け、混雑による感染拡大を防ぐのが目的。山口県政策企画課の堀泰志さんは「感染者を少しでも減らしたい、感染拡大を防ぎたいという思い。神社庁(神社本庁=東京都渋谷区)も呼び掛けているが、いろいろな形で呼び掛けて『分散参拝』をしてもらいたい」と話す。
NTTドコモが提供するネットワークの仕組みを使用して作成される人口の統計情報「モバイル空間統計」データを利用する。1時間ごとの人口分布を500メートルメッシュで地図上に表示し、直近時間帯(閲覧時点の1時間程度前の情報)を「混雑レベル」の高い順に表示する。
「混雑レベル」は数種類で色分けされ、赤は「大変な混雑と推測されます」、オレンジは「かなりの混雑と推測されます」といったコメントが表示されるほか、時系列で整理した折れ線グラフも表示する。
対象場所は県内全域の特に混雑が予想される神社仏閣で、宇部市内では「琴崎八幡宮」 「中津瀬神社」 「宇部護国神社」、山陽小野田市内では「熊野神社」 「別府八幡宮」が対象になっている。
県では、「分散参拝」のほか、マスク着用やアルコール消毒、人と人との距離を保つなどの感染対策を呼び掛けている。堀さんは「参拝の目安としてこちらを活用してもらいたい。混雑する時間を避けての分散参拝に協力いただくとともに、新しい初詣の形を見つけてもらえたら」と話す。
公開は1月11日まで。問い合わせは山口県政策企画課(TEL 083-933-2516)まで。