サッカーJ2のレノファ山口FCが1月12日、県立おのだサッカー交流公園(山陽小野田市)で今季初練習を行った。
昨季はリーグ最下位ながらも新型コロナウイルスの影響による特別ルールによって「J2残留」したレノファ。今季から、J1ベガルタ仙台の監督を6シーズン務めた渡辺晋(すすむ)監督が就任した。
渡辺監督は2019年まで仙台の指揮を執ってチームをJ1に定着させ、ルヴァン杯ベスト4、天皇杯準優勝に導いたほか、2009(平成21)年にはコーチとして仙台のJ2優勝とJ1再昇格に貢献。限りある戦力を適材適所で生かす手腕で知られ、国内屈指の戦術家との呼び声も高い。
初練習を終えた渡辺監督は「寒さを吹き飛ばす選手の熱気と心意気を非常に頼もしく感じた。いいスタートが切れたと思う。2年をかけてJ1昇格するというのが我々の最大の目標で、今年は我々の本気度を山口県の皆さんに示したい。今年は勝点60を取ろうということを選手たちに伝えた」と話す。
5年ぶりにレノファに復帰した島屋八徳選手は「昨季終了後にトライアウトを受けてレノファからオファーを頂いた。慣れ親しんだこの山口に帰ってこれるという思いと、レノファの一員としてJ1に昇格するモチベーション、目標ができ、加入できることがうれしくて即決した。山口を出てからのいろいろな経験をチームに還元していきたい」と話す。
今季のJ2リーグは2月27日に開幕し、レノファは同28日にホームの「維新みらいふスタジアム」で松本山雅FCと対戦する。