長門・湯本温泉街で1月30日、明かりイベント「音信川うたあかり『幻燈輪舞』(げんとうろんど)」が始まった。
今回で3回目を迎える同イベントは、長門市出身の詩人・金子みすゞがテーマ。これまでは週末のみで場所を限定して開いていたが、温泉街のリニューアルで整備された「恩湯広場」や「竹林の階段」、音信川(おとずれがわ)遊歩道を活用し、規模と期間を拡大して行う。
ライトアップは3エリアに分けて実施。目玉となる「竹林の階段」では、市民が朗読するみすゞの10詩に合わせた音楽と影絵で「音と光のエンターテインメント」を演出。幻想的な雰囲気をつくり出している。
恩湯広場横の「みすゞのお庭エリア」では、市内の幼稚園、保育園、小中学校の児童・生徒約3千人が制作した「あかりモチーフ」を設置してライトアップするほか、音信川沿いの遊歩道には昨年までのワークショップで製作した大型の「あかりモチーフ」約50作品を設置する。
毎週土曜・日曜には、カフェレストラン「恩湯食」前でホットドリンクの提供を行うほか、周辺の飲食店も営業時間を延長して来場客をもてなす。
主催する長門湯元温泉まちのエリアマネジャー・木村隼斗さんは「温泉街全体への集客が弱くなる2月に、魅力を発信できる取り組みをと始めた。企画から設置まで地域の多くの方々の協力を得て今年も実施することができた。まさに地域一丸でのおもてなし」と話す。
「リニューアル後の温泉街では初となるので、湯本温泉は夜の景色がある場所だと広く知っていただきたい。コロナ禍なので分散しての来場をお願いし、満足してもらえれば」とも。
開催時間は17時30分頃(日没)~22時。2月28日まで。