2021年に宇部市制施行100周年と野外彫刻展(現UBEビエンナーレ)60周年を同時に迎えることを記念した展示イベントが現在、「ときわ湖水ホールアートギャラリー」(宇部市沖宇部)で行われている。
宇部市は、3年後の2024年度に完成予定の新庁舎広場に野外彫刻作品を設置する「市制100周年記念彫刻プロジェクト」を進めており、昨年10月に作品プランを制作する候補作家を決定した。植松奎二さん(大阪府)、フロリアン・クラールさん(神奈川県)、大巻伸嗣さん(東京都)の3人で、36人の中から選出された。
同展は、「市制100周年記念彫刻プロジェクト紹介パネル展示~100周年、その先の未来へ~」と題し、3人のこれまでの活動や作品を、各作家5点のパネル展示と映像で紹介している。作品プランは今年8月に完成予定で、10月に行われる2次選考によって招待作家1人が決定する。
そのほか、「冬のコレクション展~UBEビエンナーレ60年の軌跡~彫刻との対話」も同時に開催しており、UBEビエンナーレの歴代大賞受賞作品を中心に、市が所蔵する彫刻、彫刻模型、版画など、初期から近年までの作品約10点を展示する。
宇部市UBEビエンナーレ推進課の三浦梨絵さんは「彫刻作品をじっくり、のんびり、ゆっくり楽しみながら振り返ってほしいとの思いから、今回はパネルに作品の解説は付けていない。解説はホームページに掲載している。60年の歴史を分かりやすくコンパクトにまとめたかわいいデザインのブックレットを来場者に進呈しているので、ゲットしてほしい」と話す。
会場では、感染対策としてマスク着用、咳(せき)エチケットの徹底、アルコール設置やソーシャルディスタンスの確保など安全に配慮する。
開催時間は10時~16時。火曜休館(2月23日は開館)。今月28日まで。問い合わせは宇部市UBEビエンナーレ推進課(TEL 0836-51-7282)まで。