「東京2020オリンピック」の聖火の展示が3月7日、俵田翁記念体育館(宇部市恩田町4)で行われた。
昨年の11月7日に始まった聖火の地方展示。全国14道府県で行われており、山口県内では宇部市が唯一の展示会場として選定された。観覧に市民ら約1100人が来場した。
当日は、シドニーオリンピックの女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さんがゲストとして来場。セレモニーでは、聖火がともされた高さ約30センチのランタンを手に登場し、「聖火を間近にして感激している。聖火は心の炎。宇部の子どもたちの心にも炎がともれば」とあいさつ。
篠崎圭二宇部市長は「聖火を宇部に迎えることができた。市民の皆さんに見ていただける貴重な機会。希望の灯となり、東京2020オリンピックを感じてもらえれば」とあいさつした。
併せて、宇部市がアスリートを講師に夢を持つ素晴らしさなどを伝えようと取り組む「子ども夢教室」も行われ、高橋さんを講師に市内の陸上部の中高生ら130人が参加。講演と実技指導を行った。
講演で高橋さんは、中高生時代に心掛けていたことや金メダルをつかみ取るまでのエピソードを交えながら「陸上が好きだという思いを忘れずに、一歩踏み出すことが大切。私自身、弱かったからこそ頑張って階段を上ってきた。可能性を生かすも殺すも自分次第。今日1日を大切に、諦めない気持ちを持ってほしい」と話した。
聖火リレーは今月25日に福島県で始まり、山口県では5月13日・14日の日程で予定されている。