着物で街歩きを楽しむイベント「着物deおさんぽ」が3月26日から、山口市内の一の坂川・竪小路周辺で行われる。主催は山口市。
2019年から始まり今回で5回目となる同イベント。企画・運営するNPO法人「大路小路まち・ひとづくりネットワーク」(下竪小路)理事の河野智さんは「歴史のある街並みを着物で歩くことで、地域の魅力発信や活性化につなげたい。気軽に体験できるイベントを通して、『着物の似合うまち』として浸透していけば」と話す。
4月4日までの期間中、指定の呉服店などで着物レンタルや着付けサービスを提供する。貸出場所は、「山口市菜香亭」(天花)、「部坂呉服店」(上竪小路)、「LAWAKU(ラワク)」(下市町)の3カ所。
着物を着て協賛店で食事や買い物をした人には、割引サービスの提供や雑貨プレゼントなどを行うほか、一の坂川付近でカメラマンが着物姿を撮影するサービスも提供する。撮影したデータはSDカードで進呈。1組1,000円。撮影日は、3月27日・28日、4月3日・4日。
これまで主催者側で行っていたワークショップを、今回は「地域の店と一緒にイベントを盛り上げたい」と、イタリア料理店や呉服店など計5店に依頼。和小物作りや着物と洋服の「和洋ミックスコーデ講座」など6種類のワークショップを開く。
河野さんは「イベントを始めた当初は、自前の着物を持っている着物愛好家の方が多かった。昨年秋は、レンタルの数が例年に比べて倍以上になったという話も聞き、レジャーイベントやアクティビティの一つとして少しずつ確立されてきたのではないかと感じた。山口市内の方を中心に、防府市や宇部市の大学生や20代前半の若い世代がとても増えてきている」と笑顔を見せる。
「周囲もとても晴れやかな気持ちになれる。着物で一の坂川や八坂神社の桜を見て、ランチやお茶などを楽しんでいただき、風情を感じてもらえたら」とも。
ワークショップやカメラ撮影は要予約(提供する各店で予約受付)。問い合わせは「大殿ロビー」(TEL 083-920-9220、火曜定休)まで。