EV(電気自動車)の公用車を一般に提供するカーシェアリング事業「宇部EVカーシェア」が4月1日、宇部市で始まった。
公用車の効率的な運用と行政サービスの充実を目的に市が実施。市が公用車を使用しない平日の18時から翌8時までと、土曜・日曜・祝日の24時間に公用車2台を一般に貸し出す。車種は、三菱自動車の電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」で、満充電で約100キロ走行できる。
同事業の運営は、物流・輸送機器のレンタルなどを手掛ける「ユーピーアール」(本社=宇部市寿町3)が行う。同社ビークルソリューション事業部主任の朝倉裕輔さんは「一般利用の稼働率15%以上をまずは目指したい。稼働率を上げることで、官民双方の利便性向上や環境負荷の低減につながれば」と話す。
利用するには、同社が提供しているカーシェアリングサービス「RENOFA(レノファ)カーシェアリング」への会員登録が必要。一般利用としては、維持費や駐車場などを理由に車を持てない人や短時間だけ乗りたい人などの需要を見込む。
朝倉さんは「パソコンやスマートフォンで簡単に予約ができ、送迎や買い物など、少しの時間でも気軽に利用できるという良さを知っていただき、地域でのカーシェアリングの認知を広めていきたい」と話す。
入会金・月会費無料。時間料金は15分=180円、3時間パック=2,100円など(30分以上が利用条件で、乗り捨て不可)。同事業は2024年3月31日までの予定。問い合わせは同社事業部(TEL 03-3593-1723)まで。