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山陽小野田・竜王山でヒメボタルが見頃 6月上旬にかけてピークに

竜王山で5月19日に撮影されたヒメボタル(写真提供=山田伸幸さん)

竜王山で5月19日に撮影されたヒメボタル(写真提供=山田伸幸さん)

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 西日本有数のヒメボタルの生息地として知られる山陽小野田・竜王山で現在、今年もヒメボタルが見頃を迎えている。

斜面を乱舞する様子

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 ヒメボタルはゲンジボタルやヘイケボタルより一回り小さい。短い間隔で点滅する光を放つのが特徴。竜王山では毎年、山の中腹から山頂にかけての登山道や雑木林の中や車道などで、金色の光をきらめかせながら舞うヒメボタルを観察でき、幻想的な光景を見ることができる。

 山陽小野田市在住でヒメボタル観察歴19年の山田伸幸さんによると、初観測日は昨年より4日早い5月6日。「ホタルが観測できる積算温度に達していたため確認したところ、駐車場でピカピカと光る1匹目を発見した。昨年も例年より早かったが、ここまで早く観測できたのは19年間観測を続けてきた中で初めて」と話す。

 山田さんによると、暗くなる19時30分頃から飛び始めるという。観察に適しているのは、風が吹いていない晴れか曇りの日で、時間帯は20時~22時ごろ。これから6月上旬にかけてピークを迎え、気象条件が合えば斜面一面を乱舞する様子も見られるという。山田さんは「19日には、これまでにないほど斜面の下から上までホタルで埋め尽くされ、まるでホタルの作り出すイルミネーションのようだった」と話す。

 昨年は地元民をはじめ、近隣市などから約1700人の見物客が訪れたという。今月22日から2年ぶりに車両の通行止めを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で今年も行わない。

 山田さんは「毎晩通って撮影している。写真スポットや、ホタルの撮影の仕方なども教えるので探してもらえたら。懐中電灯やフラッシュなどで照らさないようにルールを守って、ホタルを大切にしながら鑑賞してほしい。美しい『地上の銀河』をゆっくりと眺めてもらえたら」と呼び掛ける。

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