テークアウト専門店「からあげ屋 赤と黒」(山口市黄金町、TEL 083-924-3378)が5月22日、山口の中心商店街近くにオープンした。
店主は、湯田温泉で20年に渡って居酒屋「赤と黒」を営む宮川公二さん(71)。自宅の一角を改装し、揚げ物をメインにしたテークアウト専門店を展開する。
40年以上にわたり飲食業に携る宮川さんは、現在、居酒屋「赤と黒」のほか、山口市役所内の食堂運営も請け負っている。今回の出店で、合わせて3業態を手掛けることになる。
今回の出店を宮川さんは「ビジネス客や団体客が減り、居酒屋の売上高は通常の3割以下になった。新型コロナの影響は想像以上。その打開策として、どんな層にもなじみやすい唐揚げをメインに据えたテイクアウト専門店に挑戦した。こんな状況が続くが、対面接客の良さは失いたくない」と力を込める。
メニューは、居酒屋でも人気だったという鹿児島産の赤鶏を使った「赤の唐揚げ もも」(100グラム=380円)や、甘辛いタレを絡めた「チキンチキンごぼう」(100グラム=350円)などのほか、台湾夜市の定番グルメとして知られる「台湾ダージーパイ」(500円)も用意。ダージーパイは、カリカリの食感とスパイシーな香りが楽しめる。「黒豚とんかつ」や「鯖(さば)フライ」などの揚げ物メニューも幅広くそろえる。
今後は、ファミリー層などの新たな客層も見込む。宮川さんは「焦らずに、この店ならではの特色を打ち出していきたい。由来として店名にも入れた「赤」鶏や「黒」豚のこだわりを家庭で楽しんでもらえたら。80歳までは続けたい。夜明けは必ずやって来る」と笑顔を見せる。
営業時間は、平日14時~19時、土曜・日曜・祝日11時~19時。木曜定休。