炭焼き牛タン専門店「舌屋（たんや）」（宇部市松島町、TEL 050-8881-4954）が6月10日、JR宇部新川駅近くにオープンした。

炭焼きの牛タン

　店主は、大阪の飲食店などで経験を積んだ宇部出身の中谷文也さん。「牛タンは、子どもから年配の人にまで幅広く好まれて焼肉屋でもよく注文される部位だが、宇部には専門店があまりないと感じた」と言う。「それなら自分でやってみよう」と開業を決意し、1年の準備期間を経てオープンにこぎ着けた。

　店内にカウンター7席、テーブル席8席を設ける。木目やブラウンを基調に内装を仕上げ、「一人でも入りやすい雰囲気」を意識する。調理場は、外からガラス越しに炭焼きの調理風景が見えるように設置した。

　ランチメニューは、塩焼き、ネギ塩、味噌（みそ）漬けの3種類を用意する「炭焼き牛タン定食」（1,600円）や全ての味が楽しめる「炭焼き牛タン食べ比べ定食」（1,700円）、「炭焼き牛タン・ミスジ定食」（1,300円）などを提供する。牛タン単品や牛タン弁当のテークアウトも受け付ける。

　中谷さんは「牛タンは柔らかさを追求し、何日もかけて下処理をするので、年配の人でも食べやすいと思う。下処理の手間を惜しまずにしっかりと時間をかけることを大事にしている。上質でおいしい牛タンをリーズナブルに楽しんでもらいたい」と話す。

　夜は、「牛タン煮込み」（880円）、「牛タンシチュー」（1,300円）などの牛タンメニューや定食のほか、居酒屋メニューを提供する。「淡路島産玉葱（たまねぎ）ステーキ」（660円）やポテトサラダ、だし巻き卵などの一品料理も炭焼きの鉄板で調理する。アルコール類は、ビールや日本酒、ワイン、焼酎、カクテルなどをそろえる。客単価は3,000円～。

　中谷さんは「コロナ禍で気持ちが落ち込んでしまっている今だからこそ、新しい店を出すことで地域に明るい話題を届け、宇部の町を元気にできれば。オープン前から地元の人が寄せる期待を感じていた。お客さまの期待に応えられるように、地元の人から愛される店として長く続けていけたら」と話す。

　営業時間は、11時～14時、18時～22時。日曜定休。