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山口でオートマタ作家・原田和明さんの「作品展示会」 地元の文化に触れるゲーム体験も

オートマタ作家・原田和明さん(右)と妻・めぐみさん

オートマタ作家・原田和明さん(右)と妻・めぐみさん

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 山口を拠点にするオートマタ作家・原田和明さんの作品を展示する企画展「カラクリ博士の異常なゲーセン YAMAGUCHI PLAY LAND」が8月11日、「クリエイティブ・スペース赤れんが」(山口市中河原町)で始まった。

中原中也を題材にしたゲーム

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 原田さんは光市出身で山口・秋穂にギャラリー兼工房「二象舎」を構える、日本でも数少ない西洋からくり人形「オートマタ」作家。今回は、原田さんがこれまでに制作した作品を展示するほか、山口市の文化や歴史、名物をモチーフにした「からくりゲーム」を展示。ゲームは実際に利用して遊ぶことができる。

 施設内1階展示スペースでは、山口市出身の詩人・中原中也の詩から思い付いたという「ゆあーん ゆよーん 月旅行」、伝統工芸品をモチーフにした「大内人形ラブラブアタック」、レノファ山口の選手になり切る「がんばれ!レノファサッカーゲーム」など11点のオートマタの新作ゲームを展示。

 そのほか、白狐(びゃっこ)がカプセルの中に入ったおみくじを運んで運勢を占う「コロみくじ」や、「少しでもストレス解消になれば」と思いを込めて昨年制作した、注射器型の光線銃を使って的を倒す「コロナ射的」、2台の象のロボットを操作して戦い、3つのちゃぶ台を全てひっくり返すと勝利となる「ちゃぶ台返し」の2つのゲームを今回新たにリニューアルして用意した。

 2階には、これまで原田さんが制作したオートマタ作品約20点を展示する。原田さんは「山口に来てくれた人が山口市のことを学びながら遊べるゲームを作りたいと思った。遊び方と併せてモチーフにした文化や名物を説明したパネルを展示するので、この『からくりゲーム』を通してみんなで盛り上がりながら、魅力を発見してもらえれば」と話す。

 作品の色塗りなどを担当し、共に制作活動を行う妻・めぐみさんは「昭和のゲームセンターなようなイメージ。子どもにとっては新鮮で大人の方も童心に帰って懐かしいと思ってもらえるのでは。子どもも大人も一緒の空間で、楽しい時間を過ごしてもらえたら」と笑顔を見せる。

 開館時間は9時~17時。ゲーム体験はウェブサイトで事前予約が必要(30分入れ替え制)。月曜休館。今月29日まで。

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