中古アナログレコードを中心にCDやカセットテープなどを取り扱うレコード店「flowers of romance(フラワーズ オブ ロマンス)」(宇部市西宇部南2)が9月1日、宇部にオープンした。
レコードやCDの買い取りも行う同店。店主の益田和己さんが14歳の頃から集めてきたEP盤、LP盤のレコードなど約6000点が並ぶ。ジャンルはロック、Jポップ、ジャズ、R&B、ヒップホップ、クラブミュージック、ワールドミュージック、サウンドトラックなど。
益田さんは宇部出身で、2002(平成14)年から2006(平成18)年まで山口駅前通りでレコード店「サウダージ・ライフ」を営業していたが、レコードやCDの売り上げは年々減少していたという。閉店後は異業種で働きながら、「DJ massie(マッシー)」のアーティスト名でイベントでのDJ活動や作曲などの音楽活動を続けていた。
益田さんは「1年くらい自分のやりたいことを見つめ直したが、やっぱり音楽しかなかった。レコードのネット販売はしていたが、もう一度新たに店を始めてみようと出店を決めた」と話す。
「最近は著名なアーティストがあえて新曲をレコードで出していることもあってレコード人気が再熱し、10代や20代といった若い世代にもレコードが求められるようになってきたと感じている。世代に関係なく音楽仲間と好きな音楽について語り合う時間が楽しい」と笑顔を見せる。
店内には試聴に使ってもらうレコードプレーヤー3台を設置。今後は、懐かしの名盤と呼ばれる掘り出し物や新譜など幅広くそろえていくほか、「次の世代を育てたい」と宇部在住のギター講師・藤田浩央さんによるギター教室を行う。店内にはDJブースも設け、DJ歴約30年の益田さんによるDJ教室も行う。
益田さんは「お薦めのレコードを案内するなど、音楽の歴史を多くの人に伝えていくことができれば。レコード特有の温かみのある音を実際に聞いて感じてもらいたい。テーブルを用意しているので、レコード盤に針を落とし、流れてくる音楽を聴きながら作業したり自由に過ごしたりしてもらえれば」と話す。
営業時間は11時~21時。水曜定休。