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宇部に小児療育施設「くぼっちゃの家」 作業療法士が開設、個別支援に注力

「気になることがあれば気軽に遊びにきてもらえたら」と久保さん

「気になることがあれば気軽に遊びにきてもらえたら」と久保さん

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 小児療育施設「個別療育base くぼっちゃの家」(宇部市常盤町2)が9月1日、宇部にオープンした。

遊具を設置する施設内

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 場所は、宇部郵便局近くのビル2階。これまで10年間、周南市の医療福祉施設で小児専門業務に携わってきた地元出身の作業療法士・久保雅弘さんが開設した。

 久保さんは「地域の中で仕事がしたいと思っていたので、独立することは10年ほど前から決めていた。作業療法の分野で小児施設は少なく、相談をしようと思っても病院を受診するまでの期間が長かったり、医療機関での療育頻度が不足していたりと身近ではない場合が多い。専門職だからこその知識でサポートしたい」と話す。

 施設内には、バランスボード、バランスブロック、スイングフレーム、跳躍器具などを備える。対象年齢は0歳~10歳で、子どもの行動に不安を抱える保護者からの相談にも対応する。

 1日に50分枠を9コマ設け、マンツーマンで子どもと遊んだり話したりしながら得手不得手などの特性をつかみ、行動を裏付けながら臨床観察する。料金は、単発の個別療育が7,000円。3回の個別療育と感覚プロファイル、情報提供紙面が付くプランが2万5,000円。

 久保さんは「気になることがある方には気軽に相談してもらいたい。医療機関の受診前や学校へ説明する時などにも役立てていただき、橋渡しのような役割も担っていきたい」と話す。

 「子どもの成長の一場面に携わることができることが何よりのやりがい。何よりも子どもが好きなので、お子さんと家族の方の成長をサポートしていけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は8時30分~18時。土曜・日曜定休。

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