
萩のブランド牛「長萩(ちょうしゅう)和牛」を手掛ける萩ミート販売(萩市明木)が10月2日、日本酒「東洋美人」とコラボした新商品「肉味噌(みそ)」を発売した。
長萩和牛の赤身肉と東洋美人「一番纏(純米大吟醸)」の酒かすという、2016(平成28)年の日露首脳会談でプーチン大統領に振る舞われた商品のコラボ。みそは「ダイニングHARAYA」(山陽小野田市)が製造するブレンドみそを使う。
商品に使う牛肉の切り身と酒かすは、製造過程で生み出される副産物。それらに付加価値を付けた食材の再利用を目指す。
萩ミート販売取締役の岡崎健志さんは「以前からお付き合いのあった澄川酒造場さんが100周年を迎え、コロナ禍でイベント開催などが難しい中で何か記念になることができないかと取り組んだ。開発に約1年を費やした自信作。新しい山口の特産品になれば」と話す。
新型コロナの影響も、今回の一般消費者に向けた商品開発の後押しになったという。「昨年の緊急事態宣言以降、飲食店やホテルへの販売が激減した。一般に向けた商品販売の必要性を痛感し、昨年通販サイトを開設した。今後も魅力的な商品を増やし、家庭でも気軽に長萩和牛を楽しんでほしい」と岡崎さん。「肉の食感を楽しめるよう大きめに手切りするなど工夫した。お酒のつまみやご飯のおかず、麺類にのせるなど、幅広く楽しんでほしい」とも。
100グラム入りで、価格は1,800円。萩、長門の主要な道の駅や山口県内の酒販店、ECサイトで販売する。