宇部市内の飲食店で現在、「まちじゅうエヴァグルメフェア」が開かれている。

和菓子「エントリープラグ利休さん」

　市制施行100周年の記念事業「まちじゅうエヴァンゲリオン」の一環で、参加する飲食店30店が地元食材を使用して趣向を凝らしたメニューを提供する。

　参加店で対象メニューを注文するとキャラクターのスタンプを押印するほか、先着でオリジナルコースターを贈呈する（コースターはなくなり次第終了）。スタンプは「アスカ」「カヲル」「マリ」の3種類を用意し、各店で押せるスタンプが異なる。

　各店がさまざまなメニューを用意する。「初号機サンドイッチ」（クムクムサンド）、「ロコモコ～カシウスの槍（やり）～」（ハワイアンリゾートカフェレオラ）、「3色ダックワーズ」（小川蜜カス本舗）、「エヴァもんじゃ」（鉄板酒場ユタカ）、「エヴァフロート」（カフェテリアトレボル）、「あの日シンジが食べたペースト」（サンマルノ）など、食事メニューだけでなく、パン、スイーツ、カクテルなどもある。

　参加店の一つ「山口の肴（さかな） 中村屋」（宇部市中央町1）では、宇部港で水揚げされたタイやヒラメなどの白身魚を使った「宇部の地魚の使徒盛り」を提供する。同店の店主・中村信治さんは「宇部市の取り組みに少しでも貢献できればと参加した。さっそく、滋賀や京都、高知など県外からも来店があった。これをきっかけに宇部がもっとにぎわえば」と話す。

　主催する宇部市地域ブランド推進課の礒田冴子係長は「シン・エヴァンゲリオン劇場版にJR宇部新川駅が舞台のモデルの1つとして取り上げられたことをきっかけに、エヴァンゲリオンを初めて見たという市民も多い。今回参加していただいた飲食店の皆さんから、庵野監督への感謝の気持ちを込めて参加したいと言われることが多くとてもうれしかった」と話す。

　「当イベントが始まって3週間がたち、市外や県外からも多くのファンが訪れて宇部がにぎわっている。SNSには『店の人との会話が楽しかった』『初めて行った店ばかりだったが、どこもおいしかった』『また宇部に来たいと思った』といった感想も見られてうれしく思う。いろんな店を回ってそれぞれのメニューを楽しんでほしい」とも。

　5月8日まで。