陶芸家が営むカフェ「間鍋竹士のうつわを愉(たの)しむカフェギャラリー」(防府市松崎町)が4月29日にオープンした。
防府出身で陶芸家の間鍋竹士さんが出店。間鍋さんは「以前から防府天満宮参道の『天とてさっか店』に作品を置いていた。『天とて屋かふぇ』の1階が空くタイミングで防府天満宮から声をかけていただき、作家としてもっと多くの人に知ってもらいたいという思いがありカフェの出店を決めた」と話す。
間鍋さんは、佐賀県で過ごした大学時代に陶芸に出合い、2004(平成16)年に防府に戻って作陶を始めた。原料は全て山口県内で、山々に足を運んで選び抜いたものを用いる。
店内にはテーブル席12席を設ける。カフェメニューは間鍋さんの作品に盛り付ける。器の組み合わせは随時変更し、来店するたびに楽しめるよう工夫するほか、店内でマグカップ(4,400円~)、飯わん(3,500円~)、板皿(3,000円~)などの陶芸作品を販売する。
カフェメニューは、体に優しいメニューを心がけ、米粉や豆乳などシンプルな材料で作る。メニューには材料を記載し、安心して選べるようにする。
提供するのは、米粉豆乳プリンとケーキ3種類に季節のフルーツを添える「おもてなしプレート」(ドリンク代+500円)、スイーツ1種類に季節のフルーツを添える「ちょこっと愉しむミニプレート」(ドリンク代+200円)、スイーツとジュースがセットになった「キッズプレート」(スイーツ1種類=300円、スイーツ全種類=500円)など。
ドリンクは、オーガニックでカフェインレスのコーヒー、アイスコーヒー、オーガニックの紅茶、アイスティー(以上500円)、無添加山口県産100%果汁のりんごジュース、みかんジュース(以上400円)などを提供する。
キッズスペースを設け、子ども向けのメニューも用意する。妻のひとみさんは「親目線で『こんな店があったらいいな』という思いが詰まった店。陶器の店は子どもがいると足が遠のくことが多いが、気軽に来てほしい。家族でゆっくりと楽しんでほしい」と笑顔を見せる。
オープンから間もなく1カ月を迎える。間鍋さんは「器の風合いや口当たりを実際に感じてもらえることがうれしい。器に盛ったスイーツやドリンクを見て喜ばれている姿を見ると自分たちもうれしくなる。心と体をいたわりに来てもらえるようなほっとできる店になれたら。子どもたちがまた来たいと思ってくれる店にもなりたい」と意気込む。
営業時間は12時~15時。水曜・木曜定休。