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宇部に子どもの学びと遊びの居場所「ル・ボア」 ママカフェ、塾も提供

「ル・ボア」スタッフと松本さん

「ル・ボア」スタッフと松本さん

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 子ども向けに学びと遊びの場を提供する施設「ル・ボア」(宇部市草江1)が5月16日、宇部にオープンした。

ママカフェの様子

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 運営はNPO法人「おーるうぇいず」。学童保育指導員の中村喜代美さんが、元宇部市役所職員で児童福祉に携わっていた松本鉄己さんに「子育て中のお母さんと子どもたちの居場所をつくりたい」と相談を持ちかけ、有志らと昨年12月に立ち上げた。松本さんが代表を務める。

 「学習支援」や「居場所」がテーマの同施設。松本さんは「名称の『ル・ボア』はフランス語で小さな森という意味。こうした支援の輪が様々に広がればという願いを込めた。地域のみんなで子育てができれば」と笑顔を見せる。

 月曜と木曜には「ママカフェ」を開く。月曜は親子でおもちゃ作りや絵本読み聞かせなどを行い、木曜は託児サービス付きでヨガや体操教室などを行い、自分の時間が取れる「ママ開放日」を提供する。参加費は1回=500円。開催時間は10時~11時30分。

 小学生を対象にした「学びの塾」も毎週月曜・木曜に開講し、元教員がマンツーマンで学習を指導する。1時間=1,500円。

 中村さんは「現場にいるからこそ、親子の会話の中などから、家庭の事情で宿題を見てもらえない子どもたち、孤食の子どもたちなど、子育ての現状を感じ、身近に頼れる人がいなくて悩みを抱えているお母さんや子どもたちがほっとできる第3の居場所の必要性を感じた。何か一つでもほめられ、子どもたちが自分の好きなことを進む力に変えていく成功体験を積み重ねていけることが、子どもの高い自己肯定感や選択肢の広がりにつながる。母親同士の交流や子育てについて気軽に相談ができる場にもなれば」と話す。

 6月中には同所の程近くに「ほっとスペース」を開所し、子どもたちの個性など一人一人の思いもしっかりと聞きながらきちんと向き合えるようにと小学生を少人数制で受け入れるという。子どもたちが宿題をしたり、備え付けのおもちゃで遊んだりして自由に過ごせるほか、手作りの夕食を提供する(1食=500円)。年会費は2,000円。月額利用料は5,000円。

 中村さんは「今後は総菜なども販売し、お母さんの手助けができれば。古民家の落ち着いた空間でゆったりしてほしい」と話す。

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