宇部の洋菓子店「パティスリー・ケンジ」(宇部市則貞5)が製造販売するご当地スイーツ「宇部ダイヤ」がこのほど、テレビドラマに登場することが分かった。
同商品が登場するのは、6月10日に放送されるテレビドラマ25「先生のおとりよせ」の第10話。同番組は、pixivコミックに連載された漫画家・中村明日美子さんと小説家・榎田ユウリさんの共著による同名作品が原作で、ストーリーでは、俳優の向井理さん演じる主役の小説家「榎村遥華」と北村有起哉さんが演じる漫画家「中田みるく」がタッグを組んでコラボ作品を執筆することになるが、「おとりよせ」の趣味が唯一の共通点ということから、実在する全国各地の「おとりよせグルメ」の品々に探求心を見せるという。
昨年の夏、同店のオーナーパティシエ・藤井謙治さんに番組制作側からオファーがあり起用を快諾したという。藤井さんは「テレビドラマの中に当店の商品が登場する日が来るとは夢にも思わなかった。日本全国にたくさんのスイーツがある中で宇部ダイヤが選ばれたのは皆さまのおかげ。感謝しかない」と話す。
「宇部ダイヤ」は2004(平成16)年に発売した濃厚な生チョコレート焼きのスイーツ。宇部の歴史背景をモチーフにし、宇部発展の礎となった石炭産業をイメージした「宇部ダイヤ 黒」や、石炭に代わる産業となったセメントをイメージした「宇部ダイヤ 白」のほか、「宇部ダイヤ 緑」「宇部ダイヤ 橙」「宇部ダイヤ 炭都ロッシェ」の5種類をそろえる。
藤井さんは「一生懸命に心を込めて作っている商品が、ドラマの中でどのように登場するのか楽しみ。商品のこだわりや宇部の紹介もされるはずなので、地元の人にもぜひ見てもらえれば」と笑顔を見せる。
同商品は、パティスリー・ケンジの店舗・オンラインショップのほか、山口宇部空港でも販売している。