クリスマスに子どもたちへ本を届ける取り組み「ブックサンタ」が現在、「幸太郎本舗TSUTAYA宇部店」(宇部市島3、TEL 0836-34-5060)でも行われている。
「書店で、誰でもサンタクロースになれる」をコンセプトに、貧困や災害などさまざまな事情で困難な状況下にある0歳~高校生に寄付された本を届ける取り組み。主催はNPO法人「チャリティーサンタ」(東京都千代田区)。6年目となる今年は、全国47都道府県、57法人779書店が参加。同店は宇部市内で初めての参加となる。
同店の福澤好恵店長は「夏頃にこの取り組みを知り、ぜひ参加したいと思った。気軽にできる寄付の形なので、ぜひサンタさんになってもらい、子どもたちの心を豊かにしてくれる本を贈ってもらえれば」と協力を呼びかける。
参加希望者は、対象の書店で贈りたい本を選び、購入時に参加を伝えて本を寄付する。本と引き換えに、オリジナルステッカーと、届けた子どもたちの声や写真を見ることができるURLを記載した「サンクスレター」が進呈される。寄付された本はプレゼント包装され、研修を受けた「ボランティアサンタ」が対象家庭に届けるほか、全国の子ども支援団体(約250団体)を通じても届ける。
同NPO代表理事の清輔夏輝さんは「クリスマスは子どもたちが一年で最も楽しみにしている日で、大人になっても忘れられないもの。子どものために大人が手を取り合う社会を目指していきたい。今年の目標は5万冊。活動を知ってもらい多くの方に参加してほしい。誰かのサンタクロースになってもらえたら」と呼びかける。
実施期間は12月24日まで。絵本の寄付のほか、専用オンライン書店やクラウドファンディングでの支援なども呼びかけている。