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宇部出身のペン画家・工藤沙由美さんの展示会 宇部の原風景テーマに

「橋と記憶」(左)とペン画家・工藤さん

「橋と記憶」(左)とペン画家・工藤さん

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 宇部出身のペン画家・工藤沙由美さんの展示会「UBEの原風景」が11月10日、宇部・銀天街のコミュニケーションカフェバー「I.My.Me.Mine(アイマイミーマイン)」(宇部市中央町3)で始まった。

工藤沙由美さんの作品

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 「アーティストが地元とつながれる場所を創出したい」と、G&Cコンサルティング宇部支社(中央町2)が手がける地方創生プロジェクトの一環として、にぎわい宇部(中央町3)と地元大学生らが起業した「UBE MIRAI チャレンジ」と連携して行う。

 工藤さんは国内外のアート展などで活躍し、地元での展示会は初めて。「元々油絵を大学で学んでいたこともあり、今回は抽象画に挑戦した。自分が育ってきたまちの風景を思い出しながら描き、両親や世話になった恩師、地元の友人に作品を見てもらう機会をもらえてうれしい。絵を見た人それぞれが記憶を思い出したり、誰かと共有したり、絵を通じてコミュニケーションがとれたら」と話す。

 帰省時に飛行機から見える工場夜景を描いた「呼吸と光」や、宇部興産の工場パイプや工藤さんが中・高校時代に自転車で走っていたというコンクリートの川沿いの道と橋を描いた新作「橋と記憶」など、宇部の原風景をテーマに新作5点を含む15点を展示する。 

 同展を主催する「IDEABLE WORKS(アイデアブルワークス)」(大阪府東大阪市)が運営するアーティストを支援するプラットフォームサービス「HACKK TAG(ハックタグ)」に登録していることから同展の開催につながった。展示している工藤さんの作品は、添えられたQRコードをスキャンして同サイトで購入できる。

 工藤さんは「展示会情報の発信やグッズ制作など、時間や金銭的な面で断念していたこともかなえてくれる、作家にとって夢のようなサービス」と話す。アイデアブルワークスの寺本大修社長は「デザインが好きな人、部屋に合ったサイズで身近に置きたい人など需要はさまざま。作家や一点ものの作品の唯一無二の価値を多様化していき、創作に専念できる環境を提供できれば」と話す。

 会場のカフェバーは、空き店舗を活用して9月1日にオープンし、「UBE MIRAI チャレンジ」が経営。会期中の運営も現役大学生が行う。地元出身の山本蓮理さんが代表を務めるスイーツブランド「夢見菓子」(東京都杉並区)の菓子を販売するほか、バーの営業外の時間には、コーヒー専門店「Traum Coffee」(宇部)が出店してコーヒーを販売する。

 開催時間は、平日=11時~17時、土曜=13時~18時、日曜=13時~20時。今月27日まで。

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