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山口井筒屋内に「子どもの遊び場」 YCAM「コロガル公園シリーズ」最新版

会場の様子(撮影=山中慎太郎(Qsyum!)、写真提供=山口情報芸術センター[YCAM])

会場の様子(撮影=山中慎太郎(Qsyum!)、写真提供=山口情報芸術センター[YCAM])

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 山口井筒屋(山口市中市町)に現在、子どもの遊び場「コロガルあそびのひゃっかてん」が期間限定で設けられている。

会場の様子

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 これまで「山口情報芸術センター」(=YCAM、中園町)が手がけてきた子ども向けの遊び場企画「コロガル公園シリーズ」の最新版で、YCAMが山口市中心市街地活性化推進室と協働して進める「アートでつなぐまちの活性化事業」の一環として実施する。主催は山口市、公益財団法人山口市文化振興財団。

 コロガル公園シリーズは、長期間にわたって維持される公園のような場を通じて、新しい学びの可能性を探るプロジェクト。2012(平成24)年にYCAM内で実施した「コロガル公園」を皮切りに、東京や札幌でも展開してきた。

 場所は2階レストランスペース跡で、約200平方メートルの会場に、山口を拠点に不動産と建築設計の交点を探る活動を展開する鈴木康義さんのディレクションの下、建築デザイン事務所「+tic(プラスチック)」(静岡県浜松市)が設計した不定形な木製の床やはしご状の通路などを設置している。

 子どもたちは走ったり、滑ったり、ジャンプしたりして自由に遊ぶことができるほか、段ボールやクレヨン・色鉛筆などを備えた「お絵描きスペース」も設ける。

 対象は小学2年生以下(未就学児は保護者同伴で入場可)。常駐するスタッフが一緒に遊んだり相談に乗ったりしながら子どもたちを見守り、子どもの興味や関心を引き出して遊びの発展をサポートする。定員を超えた場合は時間を区切って入れ替え制にしている。

 鈴木さんは「11月初旬から始まり、雨の日や寒い日の子どもの遊び場としても人気で、週末は30分以上の待ち時間が出るほどのにぎわいを見せている。小学2年生以上の子どもには『こどもスタッフ』として参加してもらい、遊びをサポートする中で子どもたちを自主的に遊ばせるテクニックや責任感が学べる場にもなる」と話す。

 「設置された遊具やプランに縛られず、子どもたちが『こういうことをやってみたい』という発想を膨らませ、子どもたち自身で新しい遊び方を話し合って見つけてほしい。遊びを通じて考え、子どもたちの主体性や創造性が培われていけるような環境や、笑顔あふれる子どもの居場所をこれからも作っていきたい」とも。

 利用時間は10時~17時。火曜・水曜休場。1月29日まで。

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