宇部市立小野小学校の5・6年生の児童が5月8日、「こども投票」の実現を求めて宇部市長に手紙を送った。
「こども投票」は、選挙権を持たない子どもによる模擬投票で、投票後は結果を公表する。
5年生の才木心春さんは「4月に行われた宇部市議会議員の選挙に関心を持っていた時に、海外で模擬投票が行われているのをラジオで知った。母と相談し、市長さんに手紙を書いていたが、クラスのみんなが賛同してくれたので一緒に手紙を書いた」と話す。
当日は、才木さんや6年生の齊藤奈穂さんらが代表し、「自分の考えが社会に見てもらえるとうれしいし、18歳になった時の投票の練習にもなる」「実現すれば、子どもたちも選挙に興味を持つようになる」などが書かれた手紙を読み上げ、篠崎圭二宇部市長に手渡した。
篠崎市長は「子どもたちが政治や選挙に関心を持ってくれたことを本当にうれしく思う。貴重な意見やアイデアをもらったので、選挙管理委員会や専門家などと相談しながら、行動に移せるような仕組み作りに努めていきたい。未来の主人公である子どもたちの声をまちづくりに生かしていきたい」と話す。
才木さんは「みんなが意見に賛成してくれてうれしかった。市長さんが頑張ってくれるので、自分もできることがあればやりたい。若い人たちにも、自分から選挙に参加しようという気持ちを持ってもらいたい」と笑顔を見せる。