宇部のイタリアンレストラン「卯月(うづき)」(宇部市鵜の島町、TEL 0836-31-3567)が移転オープンして1カ月がたった。
2008(平成20)年4月にオープンし、15周年を迎えた同店。移転先は、前店から二軒先の美容院跡。店内は、前店の雰囲気を残しつつアンティーク要素を取り入れ、L字型カウンター席8席、テーブル席16席を設ける。
地元出身のオーナーシェフ・伊藤将徳さんは「ご縁とタイミングが重なって移転を決めた。開業当初は右も左も分からず、コロナ禍には厳しい日々が続いた。たくさんの思い出があり、苦しい時もあったが、お客様の笑顔が喜びで気が付けば15年。お客様やスタッフに支えてもらい、ここまで頑張って来ることができた。本当に感謝してもしきれない」と振り返る。
同店がオープン当初から掲げているのは「財布を気にせず、気軽に入れるイタリアン」。伊藤さんの実家の菜園で栽培している旬の野菜や、山口県産の野菜、地元で水揚げされる魚介などを使ってパスタやサラダなどを提供する。
コース料理は、週替わりのパスタをメインに、前菜、スープ、自家製フォカッチャやデザート、ドリンクが付く「パスタランチ」(1,700円)、肉料理か魚料理が付く「おすすめランチ」(2,400円)、肉料理と魚料理の両方が付く「こだわりランチ」(3,300円)の3種類を提供する。
単品は、「青森産にんにくと唐辛子のスパゲッティ」(950円)や「小海老と緑野菜のトマトクリームスパゲッティ」(1,450円)など10種類以上のスパゲッティのほか、リゾットやピザ、長州鶏を使った肉料理、旬の魚料理、日替わりの「キッシュ」(850円)や「モッツァレラチーズ入りライスコロッケ」(950円)などの一品料理を提供する。
ワインは、赤・白・スパークリングをそろえ、移転後は新たに「ワインカクテル」の提供を始めた。伊藤さんは「ノンアルやソフトドリンクなども充実させている。ワインやお酒が苦手な方にもイタリアンを楽しんでもらえたら」と話す。
4月12日の移転オープンから1カ月がたち、ランチタイムには連日満席になるなど、女性客を中心にファミリーなど幅広い世代の来店があるという。伊藤さんは「初心を忘れず、こつこつと当たり前のことを積み重ね、生涯店を続けていければ。大きな変化を追い求めるのではなく、これからもスタイルを変えずに心と体に優しい料理とワインでもてなしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~14時、17時~21時30分。水曜定休。