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山口にテイクアウト専門店「こんこん山」 里山空間で3店がシェア

「konoka crepe」オーナーの廣澤学さん(左)、「和っと芋」オーナーの森重久美子さん(中央)と家族・親戚

「konoka crepe」オーナーの廣澤学さん(左)、「和っと芋」オーナーの森重久美子さん(中央)と家族・親戚

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 テイクアウト専門店「こんこん山」(山口市荻町)がオープンして5月26日で1カ月がたつ。

「こんこん山」外観

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 場所は、熊野神社の程近くで、クレープ店・焼き芋店・駄菓子店の3店が店舗をシェアする形で出店した。

 焼き芋店「和っと芋」のオーナー・森重久美子さんは、食で人を笑顔にしたいとシェアキッチンや間借りでの営業を経て店舗を構えた。「昨年の正月に親戚で集まった時、皆で店をしたら楽しそうと盛り上がったのが始まり。最初は夢物語のようだったが、駄菓子店をやりたい親戚とクレープ店をしていた弟家族と準備を進め、夢が実現した」と話す。

 森重さんの弟でクレープ店「konoka crepe(コノカクレープ)」のオーナー・廣澤学さんは「夫婦の長年の夢だったクレープ店の開業をキッチンカーという形で2021年に叶えた。いつかは店舗を持ちたいと思っていたところ、姉から誘いがあり一緒に出店することを決めた」と話す。

 「和っと芋」は、山口県産の炭を使って炭火焼きした「熟成みつ芋」を販売する。イモは、温度を管理した場所で熟成させた「紅はるか」と「シルクスイート」を主に使用。メニューは焼き芋「あつあつ」、冷やし芋「ひえひえ」(以上M=350円、S=250円)、「みつ芋けんぴ」(ホワイトチョコ×けんぴ=300円、アメ色けんぴ=250円)。ドリンクは、「みつ芋シェイク」(450円)、「スペシャルティコーヒー」(550円)、「赤ほうじ茶」(350円)などを用意する。

 「konoka crepe」は、もちもち食感の生地が特徴で、山口県産の食材を主に使用する。メニューは「木の香クレープ」(550円)、「カフェの香」「ブルーベリーとクリームチーズ」(以上600円)、「チョコバナナ」(500円)など。今後、季節限定メニューも用意するという。

 親戚の「きみちゃん」が切り盛りする「駄菓子屋のんた」は、常時約100種類の駄菓子をそろえる。「子どもたちが計算しながら駄菓子を選ぶ姿がほほ笑ましい。昔からやりたかった駄菓子店が出来てうれしい」ときみちゃん。

 店舗は、親戚が使っていた納屋を改装し、竹を使った塀や丸太の椅子などを手作りした。店内と屋外にはイートイン席を設ける。廣澤さんは「好き勝手言えるのが、家族でやっていて良いと思ったところ(笑)。子どもが庭で遊んでいたり、近所のお年寄りが懐かしいと言ってくれたり、店の環境や景色も好評」と笑顔を見せる。

 オープンからもうすぐ1カ月がたつ。森重さんは「忙しくも楽しい毎日。思ったより若いお客さんが多い印象で、お母さんはクレープ、子どもは焼き芋や駄菓子と、家族で楽しんでもらえている様子がうれしい。目標だった『多世代が集まる場所』が出来つつある。イベントを開くのが次のステップ」と話す。

 営業時間は、12時~18時。「和っと芋」=月曜・火曜・日曜定休。「konoka crepe」=月曜・火曜・土曜・日曜定休。「駄菓子屋のんた」=月曜・火曜・水曜・日曜定休。土曜は第2・第4のみ営業。

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