コミュニティ酒場「SAKABA REAZON(サカバリーズン)」(宇部市中央町2)が8月4日、宇部にオープンした。
場所は「BAR VESPERTINE」跡。店舗面積は約12坪。アーチ型の天井の店内にカウンター8席、テーブル席2席を設けるほか、立ち飲み席用のたるを設置する。
店主は宇部出身の新田柊一さん。新田さんは宇部のライブハウス「LIVE & CLUB HOUSE BBB」(中央町2)の副店長を兼任し、地域のイベント企画・運営などに携わるほか、ロックバンド「MakeMark(メイクマーク)」のボーカリストとしても活動する。
新田さんは「昨年9月に開業を志し、アーティストやクリエイターと出会う場が作れたらとBBBから徒歩1分の場所に出店した。音楽を提供できる人たちの才能を知ってほしいが、気軽にライブハウスに遊びに行くのはハードルが高く、彼らと地域の人々をつなぐ場所の不足を感じていた。彼らを支援し、作品や才能を積極的に紹介していきたい」と話す。
提供するのは、カクテルやウイスキー、焼酎、ビール、ソフトドリンクなどのほか、同店オリジナルシャンパンなどのドリンク約50種類。フード類は、名古屋発祥の「たません」などを提供し、新田さんが飲食店で働いた経験を生かして少しずつ増やしていく。
新田さんは「活気のある人が集まり、誰かの『やってみたい』や多くの出会いが生まれるような新しいコミュニティ開発ができる酒場になれたら。来月には、困りごとや依頼、宣伝など様々なことを気軽に書き込める掲示板『コミュニティボード』の設置を予定している」と話す。
「お客さまの厚意や私の人脈を生かし、人と人とをつなぐきっかけを作りたい。来春には地域おこしのイベントを企画している。明るい未来の話をたくさん作り、地元を面白い街にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間20時~翌3時。不定休。