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美祢・別府弁天池に「ストリートピアノ」 反響呼び設置期間延長

別府弁天池に設置されたピアノ(写真提供=HITONAMI LOCAL MOTION)

別府弁天池に設置されたピアノ(写真提供=HITONAMI LOCAL MOTION)

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 美祢・別府弁天池(秋芳町別府)に期間限定で設置された「ストリートピアノ」が、反響を呼んだことで11月26日までに設置期間を延長した。

観光客が演奏する様子

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 2018(平成30)年に廃校になった「嘉万小学校」に残されたピアノを活用しようと、地元の若者15人が「カントリーピアノプロジェクト」を立ち上げ、今月17日に別府弁天池に設置。当初は同20日までを予定していた。

 発起人で軽食店「HITONAMI LOCAL MOTION」(秋芳町秋吉)の店主・SADAさんは「日曜には30人以上が弾いてくれた。中には同小学校の卒業生で『母校のピアノが活用されてうれしい』と言ってくれた方もいた。僕も楽器が好きで、誰にも弾かれなくなって埃を被っていくのは悲しかった。誰でも自由に弾けるストリートピアノがすぐに浮かび、観光地の野外にピアノを置く『カントリーピアノ』と名付けた」と話す。

 現場で簡単に組み立てられる移動可能なステージ(横幅約6メートル、奥行き約3メートル)をSADAさんが制作。ピアノが収まる箱をステージ上に設置し、滑車で出し入れ可能に設計し、降雨時にはすぐ収納できるようにした。

 17日には別府厳島神社で神事が行われ、全国各地を自転車で巡りながら演奏風景をYouTubeに投稿しているピアニキさんがデモ演奏を披露。翌18日には演奏会イベントを行い、約130人以上が来場したという。

 SADAさんは「ピアニキさんとの出会いは奇跡的で、神事での演奏者を探していた時に店に寄ると、たまたまピア二キさんがいて、演奏を依頼することができた。皆さんからの喜びの声が宮司さんの耳にも届き、設置を延長することになった。素敵な場所の利用を快諾してくださった宮司さんをはじめ、地域の方や地域の街づくり協会の方、資金を提供してくれた方、プロジェクトのメンバーに本当に感謝したい」と笑顔を見せる。

 ピアノは、10時から17時ごろまで誰でも演奏できる。一人の利用時間の目安は20分程度。SADAさんは「演奏する皆さん一人一人が主役の場として提供している。風の音や水の音を聞きながら、めったに弾くことのできない場所での演奏を体感してもらえたら」と話す。

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