地元の魅力を再発見するコンテスト「宇部の歴史をネタにコンテンツ化するコンテスト」(通称=宇部コンコン)のキックオフミーティングが4月28日、ヒストリア宇部(新天町1)で開かれる。
同コンテストは、地元に住む若者に「あの時楽しかった」と思える体験をしてもらうことで、地元への愛着や将来的に地元に貢献したいと思う気持ち作り、クリエイティブな活動を体験する機会の創出を目的に実施する。
宇部出身の広告漫画家・池田るきさんが総合プロデューサー、山口大学経済学部の学生・西村花実さんが実行委員長を務める。
池田さんは「私自身が地元に愛着がなく高校卒業後すぐに上京したが、昨年度の『宇部まちづくりリーダー塾』で宇部の歴史を学び、かつての炭鉱主たちのエモーショナルな話や独立自尊の精神に共感した。同塾に参加していた西村さんは、もともと地域の歴史を学ぶワークショップをやりたいと考えていたこともあり、一緒にコンビを組んで活動することになった」と話す。
コンテストは、「ライトノベル」「イラスト・漫画」「音楽」「動画」「声優」の5部門で行う。完成した作品を募集するのではなく、各部門のプロを講師として招き、伴走しながらワークショップを重ねることで、参加者同士が切磋琢磨しながら1年間かけて作品を完成させることを目指す。
創作テーマは、宇部の偉人・福原越後公と渡邊祐策翁で、「ライトノベル」部門の最優秀作品はラジオドラマ化するほか、漫画や動画、テーマソングなどでプロモーションしていくという。応募資格は、同市周辺在住の学生や宇部にゆかりのある人・興味がある人、サブカルチャー好きの成人。
西村さんは「宇部の歴史を楽しみながら知ってもらうことで、宇部で生まれ育って良かったと思ってもらいたい。私も宇部出身でありながら地元に興味がなかったが、社会科の教員を目指す過程で宇部の歴史に触れ、子どものころに学んだ歴史とリンクすることで『かっこいい』と思った」と話す。
「ワークショップを重ねていく中で、若い人たちにそのような発見をしてもらいたい。将来地元を離れる人もいると思うが、何も知らずに出て行くのではなく、誇りを持って地元を紹介できるようになってもらいたい」と笑顔を見せる。
開催時間は13時~15時。要事前申し込み。