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宇部の洋菓子店「エール・ラポール」 地域密着で10周年、新作焼き菓子も

「人と人、地域の架け橋になれる菓子を届けたい」と柳さん夫妻

「人と人、地域の架け橋になれる菓子を届けたい」と柳さん夫妻

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 宇部市船木の洋菓子店「Aile Rapport(エール・ラポール)」(TEL 0836-67-1153)が6月10日、オープンから10周年を迎えた。

「10周年アニバーサリーフェア」の様子

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 パティシエの柳和哲さんと妻のちえみさんが「高齢化や若者離れが進んでいるこのエリアを盛り上げたい」と、2014(平成26)年に出店。和哲さんは「田舎に出店したので心配されることもあったが、地域を第一にやってきた。当初は店の場所を説明するのも大変で、名前を知ってもらえるようになったなと実感できたのは4、5年がたった頃から。支えてくださった皆さまのおかげで10周年を迎え、感謝の気持ちは言葉では言い表せない」と振り返る。

 近年は、地域内でのイベント出店や、地域起こし団体「北翔六星」や「うべの里生徒会」などの活動にも積極的に参画している。今年からは、吉部に移住した日本画家・柏村文路さんとのコラボクッキー缶の販売を数量限定で開始した。

 6月12日~22日は、「10周年アニバーサリーフェア」と銘打ち、バイキング用に食べやすいサイズにしたケーキをショーケース内全て1個250円で販売する(完売次第終了)。このほか、新作の焼き菓子「エール ラポール」(432円)の販売や、夏季限定のかき氷「サマースノー」の割引チケット贈呈(1日先着10人、販売開始は6月24日)も行う。

 ちえみさんは「10年がたち、地域の子どもたちの成長を見ることができてうれしい。当店のケーキで育ったという子に、『ここのケーキを食べたら落ち着くんよね』と言ってもらえ、地域の味になれていることがとてもうれしかった」と笑顔を見せる。

 「船木でケーキ屋を目指している子もいて、夢を応援してもらう側だったのが、いつの間にか応援する側になった。ケーキ屋さんのミニ食パンなども不定期で作っており、これからもチャレンジを続けていきたい」と話す。

 和哲さんは「小学校のキャリア教育で講師を務めたこともあったが、また声をかけてもらいたいし、この地域で今後求められることや、この場所のあり方を考えていきたい。11年目に向かって私たちなりの恩返しを1日1日続け、大切に丁寧に日々のお菓子作りに励みたい。これからも人と人をつなぎ、そして地域の架け橋となれる店であり続けたい」と話す。

 営業時間は12時~18時。日曜・第1月曜定休。

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