
アートを活用して地域作りや交流促進などを図る地域密着型アートイベント「ミュージアム・タウン@Hagi」が3月18日、山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市平安古町)で始まった。
今月30日まで行う「ミュージアムタウン萩Vol.1『HAGIBI×東光寺』」では、萩の観光名所・黄檗宗東光寺と連携し、同寺での座禅体験や、普段は非公開の境内で学芸員の解説が楽しめる「学芸員と巡る東光寺」、北九州市立大学名誉教授・錦織亮介さんによる特別講演会「黄檗美術と萩・東光寺」などを展開する。
「ミュージアムタウン萩」を企画した学芸員の末吉武史さんは、「黄檗宗がもたらした黄檗文化は、煎茶や食卓を囲む食事スタイルなど、現代の生活にも溶け込み定着している。寺は法事で行くイメージがあるが、当イベントを通じて深い魅力があることに気づいてもらえれば」と話す。
同23日には、同美術館で「ミュージアム・フェスタ」を開く。萩焼陶片を使用して伝統技法の金継ぎを体験する「金継ぎジュエリー体験」や、学芸員による浮世絵ができるまでの解説と浮世絵スタンプを体験する「浮世絵ってなぁに? 学芸員に聞いてみよう」など、8つのイベントを行う。
「ミュージアム・フェスタ」を企画した平川裕美子さんは「美術館は敷居が高いと思われがちだが、幅広い年代の方に気軽に来館してもらえるきっかけにしたい」と話す。
開館時間は9時~17時(最終入場は16時30分)。