山陽小野田・山陽商工会議所青年部が企画し、山口国体に向けて産学官が連携して開発を進めてきた「けんちょうコロッケ」が完成し、商品化が実現した。
山口県の郷土料理「けんちょう」とジャガイモを混ぜ合わせた同コロッケのレシピは、厚狭高校(山陽小野田市)食物文化科の生徒が考案。製造・販売は、はなえるコロッケなどを展開する「なかしん」(美祢市大嶺町)が手掛ける。
ジャガイモは山陽小野田市内の小学校で栽培したものを使うほか、材料は全て山口県産のものを使用。商品パッケージのデザインは市内中学生からの応募作品を採用した。
今回の商品化は、子どもたちと大人が農業体験を通じての交流を目的に、同青年部が2007年に始めた事業「交流したい農」がベース。同事業の成果を山口国体に向け、地域特産品として商品化しようと進めてきた。
価格は6個入り720円。同国体開催期間中の10月1日と9日~11日にメーン会場となる維新百年記念公園(山口市維新公園)の物販・展示ブースで販売。1個100円で実演販売も行う。
同青年部元会長の山本直仁さんは「商品化までさまざまな苦労もあったが、商品化が実現したことにとても感動している」と話す。「このコロッケのレシピ作りに関わった当時の高校生たちに『商品化したよ』と言えることが一番うれしい。国体の会場では多くの人に食べてもらいたい」とも。
今後は、同市内の学校給食での提供や一般販売も予定する。問い合わせは同会議所(TEL 0836-73-2525)まで。