宇部・新天町アーケード内で現在行われている、商店街のシャッターに絵を描く取り組み「シャッター壁画プロジェクト」の絵の完成が間近に迫り、道行く人の目を楽しませている。
同プロジェクトは、宇部中心地の活性化とアーティストの発表の場にしようと2004年に始まったもので、今回が8回目。主催は、宇部を拠点として活動するアートグループ「FCA(おともだちコンテンポラリーアート)」。
今回描くのは、中津瀬神社近くの「惣菜おか」(宇部市新天町2)の縦2.4メートル・横6.9メートルのシャッター。原画は、現在開催中の「第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」で入選を果たした山口県出身の彫刻家・大井秀規さんが手掛け、自身の28作品のシルエットをデザイン。白地に12色の色を使いカラフルに仕上げる。
通りすがりの人も気軽にボランティアとして参加できる同プロジェクト。10月10日の製作開始から土曜・日曜・祝日に筆入れを行い、これまで延べ約70人が参加。現在の完成度は「95%以上」で今月13日の完成を目指す。
主催する原井輝明さんは今回の作品について「これまでは絵画的なデザインのものが多かったが、今回は初めて図形的なデザインで洗練されたイメージ。デザインがシンプルなので、よりきめ細かさが要求され配色もとても考えた」と話す。
「1回だけのつもりで始めた同プロジェクトだったが、制作依頼を頂いたり、多くの方の協力を得たりしながら毎年恒例になっている。商店街に彩りを添えることで少しでも市街地を元気にできれば」(原井さん)とも。