桃山保育園(宇部市小串)の園児らが10月10日、宇部・船木で稲刈りを体験した。
宇部市内でレストラン「ポレポレ」を中心にカフェなどを4店舗展開する「ガイア エグザクション」が、食育の一環として実施。3年ほど前から社内行事として田植え・稲刈りを行ってきたが、「子どもたちにも体験してほしい」との思いから富岡英雄社長と縁のあった桃山保育園の園児16人を招いて行った。
汗がにじむほどの秋晴れの中、船木の農家・西村隆之さんの1.4アールの田んぼで約1時間稲刈りを体験。園児らは大人のサポートを受けながら鎌を持って収穫し、「(稲が)取れた!」「カエルがおる!」などと声を上げながら自然と触れ合った。
その後、コンバインへの乗車体験や西村さんによるコンバインでの稲刈りを間近で見学し、新米で作った塩むすびを味わった。
初めて稲刈りを体験した柏田有佳里ちゃんは「お米がこうやってできると知らなかった。稲を刈るところが楽しかった。食べるのが楽しみ」と笑顔を見せ、小山丈太郎くんは「コンバインに乗れたのがよかった。稲刈りは2回目だけど楽しい。おむすびで食べたい」と話した。
富岡社長は「初めて保育園に声を掛けて行ったが、みんなとても良い顔をしていたので何よりうれしかった。僕たちは料理を提供するだけではなく、農家さんから学んでお客さまに伝えることが大切だと思っている。子どもたちにも命や食の大切さを感じてもらえれば」と話す。
収穫した米は後日、桃山保育園に寄贈されるほか、同社が運営する各店で提供する。