山口市菜香亭(山口市天花1、TEL 083-934-3312)に7月20日より、「さをり織り」を自由に体験できるスペースが登場し、来館者がリレーのように少しずつ布を織り進めている。
同イベントは、菜香亭サポーターズ市民ワークショップ事業として行われているもの。来館者の手によって織られた布は、10月4日・5日に行われる山口の街並みがアートでいっぱいになるイベント「第13回アートふる山口」で一の坂川の橋に飾られる。5メートル織ったところで1本が完成し、9月末までに全部で8本(40メートル)を織る予定。現在、3本目を織り進めているところだという。
館内に織機が設置されており、織り方の説明も書かれている。子どもでも織ることができるくらい簡単で、職員も説明してくれる。毎週日曜13時~16時には、「菜香亭サポーターズ」または、さをり織りグループ「SAORI山口」の熟練したスタッフが待機して説明を行う。
さをり織りは、木製の織機に張った数百本の縦糸に横糸を折り込む手織りの手法で、1968年に大阪府の城みさをさんが創始し、現在全国各地で教室が行われるほど広まった。規制がなく、見本や手本もないため、織る人の感性のまま好きに織ることができるのが特徴。
山口市菜香亭の藤村成生さんは「『さをり織り』を来館者に体験してもらい、みんなで織った作品でアートふる山口を盛り上げたい」と話している。
開館時間は9時~17時。火曜休館。9月29日まで。
山口・一の坂川・竪小路で「アートふる山口」-120軒が美術館に(山口経済新聞)山口・野田で「アートふる山口」写真展-700枚を壁一面に(山口経済新聞)山口市菜香亭で八面体の灯籠を制作-「ちょうちんまつり」で披露(山口経済新聞)山口市菜香亭でアマチュアカメラマン12人が撮影した写真展(山口経済新聞)山口市菜香亭(©マルニ)