中原中也記念館で「収蔵資料展」-貴重な資料を公開

中原中也記念館で開催されている「収蔵資料展」

中原中也記念館で開催されている「収蔵資料展」

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 中原中也記念館(山口市湯田温泉1、TEL 083-932-6430)で12月16日、企画展「収蔵資料展」が始まった。

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 同展では、これまでの企画展などで展示する機会のなかった貴重な資料など31点を展示している。

 今回展示されている資料の中で特に目を引くのが、中原中也が中心となって発行していた同人雑誌「白痴群」の第6号。同誌は第6号で終刊となったが、この号だけが見つからず長く所在不明になっており「幻の雑誌」といわれていた。ようやく発見された1冊は日本近代文学館に収蔵され、近年発見されたもう1冊を同館が収蔵。現在2冊しか確認されていないうちの貴重な1冊を周辺資料とともに紹介している。

 そのほか、中也が少年だった頃の子どもの世界の雰囲気を知る資料として、大正時代を代表する少年雑誌「少年世界」「日本少年」も展示。晩年に長男を亡くした中也が空気銃を入手して遊んだのは、これらの少年雑誌に掲載されていた空気銃の広告が心に残っていたからではないかと考察できる内容になっている。

 「今回の企画展では、より深く中也の世界を知ることができるものを紹介している」と同館の那須香さん。「初めて来館される方も、何度も来館された方も楽しめるのでは」とも。

 開館時間は、11月~4月=9時~17時(入館は16時30分まで)、5月~10月=9時~18時(入館は17時30分まで)。月曜日(祝祭日の場合は翌日)と毎月最終火曜休館日。

 4月18日まで。

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