宇部市役所で1月26日、宇部ときわ公園(宇部市則貞3)と秋吉台自然動物公園サファリランド(美祢市)の連携協定を締結する調印式が行われた。
今回の協定は宇部市が立ち会いとなり、常盤公園遊園地を管理するサノヤス・ヒシノ明昌(本社=大阪市北区)と秋吉台自然動物公園を運営する田中金属(山口市小郡下郷)の間で締結。入園者数の伸び悩みや、安全基準の厳格化によるランニングコストの上昇などから採算が取れなくなってきている中で、ライバル関係にあるレジャー施設同士が手を取り合い、観光資源を相互に結びつけ、広域連携による観光振興の促進を図ることが目的。
連携第1弾として、3月13日~9月30日、いずれかの園で乗り物回数券1,000円分購入客に、もう一方の乗り物無料券2枚を進呈するキャンペーンを行う。
秋吉台サファリランドの戸島晨吉園長は「まずはチケットの相互利用という形でスタートしたが、今後は、秋吉台サファリランドで飼育されているライオンやキリンが宇部ときわ公園に出張することなども検討したい」と話す。
調印式に立ち会った久保田后子宇部市長は「旭山動物園の復活が話題になったが宇部にもその可能性があるはず」と期待を寄せた。
昨年の年間入園者数は、ときわ公園の遊園地=約38万人、秋吉台サファリランド=約28万人。