宇部のオフィス街の食事処「ふらいぱんきっちん」（宇部市常盤町2、TEL 0836-33-3782）が3月19日、オープンから1周年を迎えた。

繁忙日には3回転

　カウンター5席、テーブル席14席。宇部郵便局近くの同店は、オープン当時20歳だった同店オーナーの和田祐里加さんが、「バランスの良い食事を提供したい」と母で店長の田中久美子さんらと開業。周辺オフィスに勤める人などをターゲットに、これまでランチタイムの定食をメーンに提供してきた。

　「昨年10月ごろからはようやく軌道に乗り始め、今では満席で来られたお客さまをお断りしないといけない事態にもなっている」と話す田中さん。繁忙日のランチタイムには3回転し、用意した限定10食ずつの日替わりランチ3種類が早々に完売するという「人気店」に成長した。

　主力メニューはオープン当初と変わらず、4種類の小鉢から2種類が選べる肉料理メーンの日替わり「Aランチ」、酢豚やハンバーグなどがメーンの「Bランチ」、魚料理メーンの「Cランチ」（以上600円）。ご飯とみそ汁を食べ放題にしたことが「男性客が7割になった要因では」とも。

　そのほか、夜メニューとして用意していた「チキン南蛮定食」「ホルモン炒め定食」（以上750円）などのメニューをレギュラーメニューとして提供。「ちゃんぽん定食」「肉うどん定食」（以上700円）などのセットメニューも増やした。

　「表だって宣伝はしていないが、紹介が紹介を呼んで広まった。忙しい日は、お客さまが食べ終えた食器を『こっちに置いちょくね』と言って片付けを手伝ってくださる。本当に日々お客さまに助けていただいていることに感謝の一言」とほほ笑む和田さん。

　「オープン当初はなかなかお客さまも付かずに、もうだめかもしれない、いつ閉店しようかと諦めそうになったこともあった。やっとペースがつかめ、ゆとりが持てるようになってきた。2号店を出せるようになるくらい、これからも頑張っていきたい」とも。

　営業時間は11時～20時。日曜定休。