宇部市文化創造財団が9月13日、渡辺翁記念会館(宇部市朝日町8)で「コスプレ撮影会」を開催する。
同館の利用促進の一環として、来館率の低い10~20代の若者層の来館動機にすることや、サブカルチャーにフォーカスを当てることを目的に、県内でコスプレイベントを開くコスプレサークル「こすおん」とコラボして実施する。
コスプレーヤーを集結させる同館は、建築家・村野藤吾が設計し1973(昭和12)年に建築された国の重要文化財。映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に同館で撮影されたシーンが登場するなど、館内には重厚感あふれる昭和のレトロな雰囲気が漂う。
当日は、同記念館のロビーやホール内、ステージ上や約80年前の家具が置かれる記念室、通常は立ち入れない屋上を開放し、約6時間にわたって撮影できる。コスプレは「ノンジャンル」で、アニメのジャンルや性別などを問わずに参加者それぞれが自由なスタイルで楽しめる。
「当館を市民の皆さまに親しんでいただける新たな活用方法を探す中で、どこにもないこの雰囲気とサブカルを融合させたら楽しいのではと、昨年から企画を温めてきた」と同館スタッフの末永朋之さん。
「こすおん」担当者は、同イベントについて「ここでコスイベというのは有り得ないくらいの会場です。ここ来ないなら、もう県内でやる場所ないってくらいこすおん的には本丸です」(原文ママ)とウェブサイトでコメントを寄せる。
末永さんは「『こすおん』さんにはかなり気合を入れて協力していただいている。コスプレをされる方も、ちょっとだけ見てみたい方もぜひお越しいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。参加費は、コスプレーヤー・カメラマン=1,500円、見学・一般入場=無料。事前の申し込みが必要。詳しくは同財団ウェブサイトで確認できる。